くいいじ

食べものに関するさまざまなこと

あんこの作り方はなかなかのアハ体験

あんこって誰でも食べたことあると思うんです

でもあんこがどうやってできるのかを見たことある人って意外と少ないと思うんです

お盆に祖母からあんこ作りを教わってきたのですが、なかなか衝撃を受けたので書きます
 
私の祖父母は昔からの農家で年中行事を大事にしているので、お盆とお彼岸には必ずおはぎを作ります
そのおはぎを食べて育つこと二十余年、恥ずかしながらおはぎに不可欠なあんこの作り方は見たことがなく…

今回の帰省で、前日のあんこの仕込みから教えてもらいました

※おばあちゃんちの台所が汚く見えるかもですがいつもはキレイなの!ただお盆で忙しかったからいつもより少々汚い!おばあちゃんごめん!!


①小豆は煮ておく
祖母はおはぎも赤飯も作るのですが、使う小豆はちかうもの。赤飯の小豆は煮ても割れないものを使う、縁起がいいから

②小豆をざるにあけ、つぶす
つぶすといっても麺棒でごりごり混ぜる感じ。


③潰した小豆に水をじゃばー注ぐ

④皮は捨てる。水は米の磨ぎ汁に小豆色がついたような感じ。

⑤この磨ぎ汁のような水を布巾にあけ、布巾を思いきりしぼる



水をしぼり布巾をあけると


ばばばーん
あんこ!!!

いやこれ初めて見ると本当衝撃なんですよ
米の磨ぎ汁みたいなものを布巾に入れて絞るとこんな大量の固体がでてくるって

祖母「この汁を捨てちゃって皮を使おうとした嫁さんがいるっつぅ笑い話があらいねぇ~」

そらそう思うわ

これに砂糖を入れる
この時白砂糖じゃだめらしい 
三温糖と黒砂糖をつかうのがコツ

白砂糖だとあんこが固くなるし、味もおはぎには合わないらしい

ちなみに毎年餅つきもしていて、あんぴん(餅の中にあんこを入れたもの。小さい子供もみんなお手伝いをするのだけど大抵キチャナくなるからそれはその子の親が食べるのが恒例)も作るのですが、それに入れるあんこはかたいほうが良いので白砂糖を使う。


私「量は?」 
祖母「そんなもん適当さ」

どさささ

やっぱりかなり入れるな~と思ったけどよくある分量の三分の一くらいらしい。祖母「小豆と砂糖1:1が普通だいね」

次がポイント

塩を2つまみ入れる

このすこーしの塩で全然ちがうらしい 
塩が甘さを引き出してくれるそう


よく混ぜて一晩おいて、
次の朝に火にかけて餅米と合わせます
冷めてるあんことあったかい餅米だといたんじゃうからね

ここまでであんこは完成!

何度もいいますがあの液体絞ったら固体がバーン出てくるのが本当衝撃でした…


ついでに

翌朝おはぎ作りについて 


おはぎ作りも実ははじめて

おはぎって全体にあんこをつけなきゃだけどどうやるんだろと思いつつ、とりあえずやってみる

3口分くらいにちぎった餅米にあんこを置いてあんこを全体にまぶそうと試みる

右手でさする  

おかしい

どんどん丸から離れていく

なぜか餅米が長く伸びていく  

こんなんおはぎと違う…

横で職人のような早さでおはぎを作っていく叔母の手つきをよく見てみたけど

わからん

寿司を握りつつ
おにぎりを作りつつ
かじかんだ手をあたためているような手の動きだった

できる気がしない

真似してみるけど
伸びていくおはぎ
みかねた叔母が全部成形してくれ
私は餅米にあんこを乗っける係りになった

おはぎは作るの超ムズカシカッタヨ!!!

最近はラップにあんこを敷いてその中央に餅米をいれておにぎりを作る要領でやるお宅もあるそうな  

祖母「それはちょっと不味そうだからうちはやんないんさ」ばっさり


叔母が成形してくれたおはぎ!完成!

祖母のおはぎはめっちゃ美味しいです。おばあちゃんにはいつまでも元気でいてほしいけど、おばあちゃんのおはぎをマスターして味を再現できるようになりたい

ちなみに

さんざんあんこの話をしておいてなんですが

私はおはぎはゴマ派です