くいいじ

食べものに関するさまざまなこと

キューバでゴハンを食べてきた

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私の旅行の一番の楽しみはやっぱり食べ物なわけですが、

キューバゴハンについては「まずい」「クセがなく日本人も食べやすい」という予備知識しかなく、正直全く期待していませんでした。

結論から言うと、「美味しい!」というものはほとんどなく、「まあ普通」がたいていで,

たま~に「なんだこの未知の味は…」と戸惑いました。


キューバの食について、①キューバの食事の基本②美味しかったもの③まずかったもの(衝撃だったもの)④道端で見かけたもの
に分けて書いていきます(^^)


キューバの食事の基本

主食は米、パン。

米は大抵豆か塩、もしくはその両方で炊いてある。

見た目ほど癖はないです(外国人から見たら赤飯とかもなかなかな見た目なんだろうな)。

↓コングリという赤インゲン豆のごはん、少ししょっぱいけど食べやすい。アフリカの食文化の影響を感じる。

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宗主国スペインの影響か、デザート系のパンの種類が豊富。

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主菜は肉が中心、豚鶏牛全てありましたが鶏肉が多かったです。生臭い肉料理はなかったものの、どれもボリューミー。ハバナで食べた料理は牛肉の中にハムとチーズが入っているというヘビーさ!

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ソーセージやハムなどの加工品は多く、朝食バイキングにも数種類ありました。

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魚は2回食べましたが、どちらも白身魚をバターでソテーしたもので味は同じ。

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副菜の種類は乏しい。

切っただけの野菜(ドレッシングはないためオリーブオイルと塩で各自味付け)

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塩で焼いただけの野菜(写真のピーマンと玉ねぎ)

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揚げたバナナやフライドポテト(キューバでこれらに遭遇しなかった食事があっただろうか、いやない)大抵はメインの横に添えられていたけれど、この店はもうこれだけでどっさり出してきた。

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フルーツは豊富で、ドラゴンフルーツ、パイナップル、パパイヤはどこにでもありました。 

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味付けは全体的に大味で、塩辛いものか多いです。

キューバ人にかかればコーンスープもビスケットも「別の料理かな??」ってくらい塩辛い。もはやコーンの味はほぼ消えて塩味スープコーン風味。

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謎の塩辛いビスケット。

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あとは、食材の組み合わせや味付けのバリエーションが乏しいと感じました。

野菜料理を例にとると、日本の様に野菜炒めなどはなく、

基本的に

塩で焼いたトマト!

塩で焼いたピーマン!

塩で焼いた玉ねぎ!といった具合。

よく言われる「キューバ料理はクセが無く日本人も食べやすい」というのは、なるほど塩で焼いただけなのだからクセはないはずだ・・・と理解しました。

調味料や食材の少なさがその要因かなと思いました。塩コショウ、マヨネーズ、ケチャップはよく見かけましたが、スーパーではそれ以外の調味料を見かけませんでした。

ハンバーガーの様なサンドイッチもよく見かけました。サンドイッチ・クバーノ。

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バターをぬったパンに、冷静ポーク、スライスチーズ、トマト、きゅうり、などが挟まれていて、ケチャップかマヨネーズをかけて食べます。キューバの労働者階級の間で広まったみたい。

尾籠な話で恐縮ですが、ハンバーガーを食べた日の夜盛大にゲロりまして、夕飯のこれまたキューバ名物であるロブスターを食べそこねたことがこの旅行の唯一の心残りです)


②美味しかったもの


1.フルーツジュース

宿泊先のグァバジュースやオレンジジュースが美味しかったです。搾りたてなのか分からないけれど果肉入りでフレッシュ。キューバでは野菜はあまり食べられなかったものの、フルーツジュースの存在はありがたかったです。

▼グァバジュース、美味しい。

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2.ピラフのようなもの

ピラフのようなものはカレーピラフのような味でした。キューバの米はパラパラしているので、味付きのご飯は美味しかったです(友人が頼んだやつ)。スーパーではスパイスなどは見かけなかったけれど、レストラン等では使われているよう。

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③まずかったもの

キューバにおいてまずかったものは、不味いというより私の固定概念を覆す衝撃が強かったもの、という方が正しい気がします。


1.バナナの揚げもの

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付け合わせに大抵でてくるバナナの揚げ物、「バナナは甘い」という先入観を持って食べると本当に不味かった。

バナナ自体の味はせず、油の風味が口の中の水分を奪う。

もさぁ…という歯ごたえがあるようなないようなやっぱりあるような不快な食感。

最後の宿泊先に比較的薄切りなものもあったから食べてみたけれど、バナナチップスではなく味のしない揚げた何かでした。

調べたところ、「プランテーン」という調理用の青バナナなんですね。通りで日本人の知るバナナと違うわけだ~。

2.小豆のスープ 「フリホーレス・ネグロス

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日本人にとっては見た目が完全にぜんざいであるものの、めっっっっちゃ塩辛い。

スパイスも入っているのか、カレーの様な後味も感じる。

カレー味の塩辛いぜんざいを食べているような気がして、というか事実そうなのだから不味いというより頭が混乱するという感じでした。

④道端で見かけたもの

キューバでは街角の小さなお店や露店をよく見かけました。
ピザ屋、チュロス屋台、アイスクリームやさん、カフェテリアが多く、揚げたお菓子を売る店やトウモロコシ屋台もハバナにありました。

チュロスをよく見かけることも宗主国スペインの影響を感じる

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チュロスはその場で揚げてくれる

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▼ピザ屋はアメリカの影響か、本当にしょっちゅう見かけた。ピザというよりピザパンに近く、注文を受けその場で焼く。

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▼謎の揚げ物を食べる親子。フードファイトかな?

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▼カフェテリアは街の至る所にあり、キューバ人はコーヒーやサンドイッチなどの軽食を購入していた

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キューバの食文化は、植民地支配をしたスペイン人、奴隷として連れて来られたアフリカ人、独立後~キューバ革命まで密接な関係にあったアメリカの影響を受け形成されたものであると体感できました。

一方、調味料や食材の少なさから、今なおこの国が社会主義体制にあることを実感しました。そして日本の食材や料理がいかに多様性に富んでいるのかということも。

キューバのスーパーや市場については次の記事に書きます!