今年の一皿
2015年も残り二週間を切りました、はやいですね~
【日本の豊かな食文化を共通の記憶として残していくためにその年の世相を反映した料理を「今年の一皿」として選定し、発表する】というのがその概要です
(公式ページ http://gri.gnavi.co.jp/dishoftheyear/)
2015年はジャパニーズウイスキー、クラフトビール、のどぐろ、なまずの蒲焼き、おにぎらず、スーパーフードがノミネートされ、おにぎらずが選出されました。
おにぎらずが最初に世に出たのは25年前のクッキングパパっていうのが面白いですね、四半世紀後に流行するとは。NHKのニュースサイトではおにぎらずの流行要因として「短時間でできること」が挙げられていますが、それだけではないだろうなと思います。
やっぱり見た目の可愛さもあるし、おにぎりに比べバリエーションも豊富だし、何を入れても大丈夫そうだから冷蔵庫の残り物も入れられて便利そう。私の中ではお米で作るサンドイッチっていう印象です。
おにぎらず以外の補足もするのであれば、
2015年は
「マッサン」効果でジャパニーズウイスキーが脚光を浴び、
北陸新幹線開通で北陸(金沢)名物ののどぐろを出す店が繁盛し、
近大がうなぎの代用品としてうなぎ味のなまずを開発し、(身の厚みは足りないものの、味はうなぎに近いらしい)
味や香りに特色がある高付加価値なクラフビールや、アサイーやチアシードに代表されるスーパーフードが流行した
1年だったということになります。
ただ、ぐるなび総研の「今年の一皿」の趣旨に基づいて選出された食品にピンと来ない人も多いんじゃと思います。
この年代流行というサイトが年代ごとに様々なカテゴリの流行をまとめていて面白いのですが、(年代流行: http://nendai-ryuukou.com/2015/food.html)
これによると2015年の流行食品として
コンビニドーナツや野菜系ファストフード(吉野家が野菜メインの丼、マックが野菜を練り込んだチキンを使ったバーガーを販売したり)が挙げられ、他にも
ブルーボトルコーヒー、ハーゲンダッツ華もちシリーズ、レモンジーナ、塩パン、ヨーグリーナ、メロンパンの皮焼いちゃいました、タコベル、アイスモンスター、おにぎり茶漬けが掲載されています。
これだけ見てもよく毎年毎年流行が出てくるなあ(というか作っている)と驚きます。
ただ、タコベルやアイスモンスターは東京限定の話で、しかも海外の有名店が日本にもオープンしたというだけでは話題性があっただけではないかと思うんですが、どうなんでしょうか東京の方・・・
個人的にはレモン塩やジャーサラダが入っていないのが意外でした。あとコンビニドーナツは、ケースからして温かいのを期待していたら常温だったのにめちゃめちゃ凹まされたのを根に持っています。
食というのは「楽しみ」の部分も大きいので、こうして毎年流行が形成されていくのは必然だし面白いと思います。
私は元々「流行」や「流行に流されやすい人」に懐疑的な方だったのですが、 最近は人から本当に「美味しい」と思われたものは定着し、話題性だけのものは淘汰されていくなという単純な考えに至り柔軟になりました。丸くなりました。
何を「美味しい」と感じるかは人それぞれであって、何が正しいとかは無いことです。ただ、「有名だから」「人気だから」「流行だから」というのが「美味しさ」を判断する中で主要な基準になることは問題だなと思います。
食べログ等で評価が高めの店は満足度が低いことが多くて、レビュー数は少ないけれどどれも高評価(でもレビュ-少なすぎて総合評価は低めに出ている)の店はとっても美味しくまた行きたいなあとなることの多かった1年でもあったので、なおさら「皆何をもって美味しさを判断しているんだろう・・・」と思う機会が多々ありました。
もちろん前者は無意識の内にハードルを上げているせいもあるでしょうし、私の味覚がマイノリティなのかもしれないし。
長くなりましたが、
最後に私の2015年の一皿を選ぶなら迷わず
「シカ肉料理」です。
卒業論文でシカ肉について学び、(そして食べまくった)1年でした(^^)
後半は更新頻度がガタ落ちしましたが、2015年もこのブログを読んで下さりありがとうございました!
来年もよろしくお願い致します。
良いお年をお迎えください(^o^)